天王寺美術館なのか大阪市立美術館なのか問題。
どうも。大阪市立美術館です。大阪市立美術館をひとりでも多くの方に知っていただきたいと考え、noteをスタートさせました。どんなスタンスで、どんな情報を発信させていくかについてはこちらにまとめていますので、ご興味あればどうぞ。
大阪市立美術館て、文字の見た目はまさにそのとおりなのですが、口にすると意外と言いにくいんですよね。オオサカシリツビジュツカンて。特に「シリツビジュツ」のあたりが。もっとも「シリツビジュツ」のあたりは、なにも大阪市立美術館だけじゃなくて、日本国中津々浦々である話なわけですが。
ちなみに大阪市立美術館は歴史が古いせいかもしれませんが、その業界ではいろいろな名称で略されることが多々あります。しかも割とバラバラに。
一例を挙げると
大美(ダイビ)
市美(シビ)
大市美(ダイシビ)
大阪市美(オオサカシビ)
などなど(とはいえこれくらいなのですが)。
まあ、あだ名というか愛称のようなものなのですが、「大美」とか「大市美」のあたりは、大分市立美術館さんと混同されてもおかしくない感じはしますよね。で、一般のお客様的にはこう呼ばれることの方が多かったりもします。
「天王寺美術館」
確かに天王寺にある美術館ですし、お隣の動物園は「大阪市立天王寺動物園」。大阪市内の動物園は天王寺にしか存在しないのにも関わらず。一方で大阪市の美術館は陶器に特化した「大阪市立東洋陶磁美術館」と2021年度に誕生する「大阪中之島美術館」。そんななかで天王寺の美術館だけがオーソドックスに「大阪市立美術館」と名乗らせていただいています。そんなこともあるのでしょうが、天王寺の美術館が「大阪市立美術館」と認知されていなかったり、あるいは「天王寺美術館」が正式名称だと認識されていたり。
余談ですが、「大阪中之島美術館」の皆様からは「天王寺さん」と呼ばれることが多いのですが、なかなか地名で呼ばれることはないので、それはそれで気持ちの良いものではあります(個人的には)。天王寺ネタでいうと、もっとややこしいのは(特に若い世代の方々に多くありそうなのが)天王寺の美術館=あべのハルカス美術館と思われているフシがSNSを見ていると想起されます。
実際、googleの検索を見ると、このとおり。
天王寺 美術館 フランス
というのはこの夏開催していた「フランス絵画の精華」ですし、
天王寺 美術館 ムーミン
というのは同じくこの夏、あべのハルカス美術館さんで開催されていた「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」のこと。
実際問題、
天王寺 美術館 古い方
とか
天王寺 美術館 低い方
とか
のキーワードでの検索ありそうですよね。
(googleアナリティクスで調べてはいませんがw)
ということで、大阪市立美術館的には、天王寺美術館でも大阪市立美術館でもどちらでも大丈夫なのですが、ハッシュタグは#大阪市立美術館でまとめられるといいな、というお願いです。名前の話題でしたが、天王寺にある美術館のひとつとして、天王寺にもっと関わっていけるように、と考えておりますので、今後ともどうぞどうぞよろしくお願いいたします。
ちなみにあべのハルカス美術館さんとは、相互での「展覧会チケットの半券見せたら割引」などでご一緒させていただいていますので、どちらかだけご覧になるのではなく2館セットでお楽しみください(といいながら2020.10.26まで大阪市立美術館は展示替えのため休館中で申し訳ありません)。